インデックス投資の基本のキ ~長期投資編~
どうも、ゆーたです。
前回に引き続きインデックス投資の基本をご紹介していきます。
今回は「長期投資」についてです。
主となる参考文献は『ウォール街のランダムウォーカー原著第11版』と『敗者のゲーム』とします。
現代のインデックス投資家である方々の意見がどうなっているのか『お金は寝かせて増やしなさい』、『世界一ラクなお金の増やし方』、『ズボラ投資』の意見も加味しながら紹介できればと思います。
上記については以下のブログで簡単に紹介してますので良ければご覧ください。
さて、本題にうつります。
本日のテーマ「長期投資」
結論からいうとインデックス投資は、すぐに成果を求めるのではなく長期的に資産を保有しなさいよ、ということです。
「運用機関の長さ、すなわち運用成果の測定・評価期間の長さは、どんな運用プログラムにおいても決定的な意味を持つ」
『敗者のゲーム』p80より
突然ですが上記はアメリカの「S&P500」という指数(インデックス)の10年間の推移です。
深く考えずグラフがどのような形になっているかご覧ください。
右肩上がりになっているのは一目でわかるかと思います。
この右肩上がりに投資するというのがインデックス投資の肝になります。
それではこのグラフはどうでしょう?
横ばいもしくは少し下がっているように見えますね。
これも上のグラフと同じ「S&P500」の推移です。
ただ期間を6か月と短く表示しています。
この二つのグラフを見てどう思いましたか?感じましたか?
ピンときた方は、センスありです。
つまり、株価は短期的(6か月)にみると上がったり下がったりを繰り返していますが、長期的(ここでは10年)でみると右肩上がりに成長している、ということです。
株式会社の株を持つということは、その会社が成長して得た利益のおすそ分けをもらうことです。
ただし、会社の成長はすぐに起こるものではありません。
なので、長期で保有することが必要となるのです。
長期投資でリスクを軽減
長期投資はリスクの軽減という意味でも絶大な効果を発揮します。
「株式を「長期間」保有し、一度買ったら多少の価格変動があっても我慢して持ち続けるという基本方針を貫けば、リスクの全部ではないが、かなりの部分を減らすことできる」
『ウォール街のランダムウォーカー原著第11版』p414より
短期的に株を保有することは常に価格変動にさらされることになり、精神衛生上耐えられません。
しかし長期的に保有することで、その価格変動幅は小さくなり安定したリターンを得ることが出来るとされています。
インデックス投資は始めたら長く続けましょう、というのが今回言いたかったことです。
それでは今日はこのあたりで!
インデックス投資の基本のキ ~分散投資編~
どうも、ゆーたです。
前回はインデックス投資のおすすめ書籍を5冊紹介しました。
今回からはインデックス投資におけるキホンのキである
①分散投資
②長期投資
④アセット・アローケーション
⑤リスク許容度とリスク選好度
⑥リバランス
について順番に紹介していきたいと思います。
主となる参考文献は『ウォール街のランダムウォーカー原著第11版』と『敗者のゲーム』とします。
現代のインデックス投資家である方々の意見がどうなっているのか『お金は寝かせて増やしなさい』、『世界一ラクなお金の増やし方』、『ズボラ投資』の意見も加味しながら紹介できればと思います。
記念すべき初回のテーマは「分散投資」についてです。
まずは分散投資について簡単に説明します。
「卵は一つのカゴに盛るな」が最もわかりやすい格言かと思います。
一つのカゴにすべての卵を盛ってしまうとそのカゴが落ちた場合の損失は計り知れないことは想像がつくかと思います。
「分散投資はリスクを軽減し、長期平均的に投資目標を実現するのに十分な水準のリターンを達成する可能性を、大いに高めてくれるだろう」
『ウォール街のランダム・ウォーカー』p406より
同じ資産(アセット)クラスに投資する際には、より多くの地域・銘柄に分散投資することがベターだとされています。
もちろん日本だけでなく、世界全体へ分散投資することが重要です。
どうでしょう?世界全体への分散投資、簡単に出来ると思いますか?
インデックス投資ならそれが簡単に出来るんです!
そもそもインデックスとは株価市場(日本であればTOPIXや日経平均株価など)での指数のことを指しており、その指数に連動して株を買っていきますよ、というのがインデックス投資になります。
そのためインデックス投資そのものが市場全体への分散投資ということになりま
す。
分散投資は「世界中の多くの株式会社で働く人たちが一生懸命働いて稼いだ利益の一部をもらえる投資」と表現されています。
『ズボラ投資』p50より
この表現は個人的にはしっくりくるので紹介しました。
ちなみに、証券口座を開設し銘柄選択となった際、日本や先進国、新興国といった資産(アセット)クラス、ファンドを選ぶことになります。
それぞれで日本、先進国、新興国の指数に連動しているためあとは、その比率をどのように持っていくかを考えることで、自然と分散投資が完成します。
そして、分散投資における最大メリットはリスクの軽減です
東日本大震災の時、東京電力(東電)の株は約96%下落したとされます。(『お金は寝かせて増やしなさい』より)
当時東電の株を持っていた人は一気に96%もの資産を失ったことになります。
世間的に一流企業という認識でも、一つの災害や事件、事故で倒産する可能性もあります。
「リスクを避けるためには、分散投資で銘柄分散をすることが有効」
『お金は寝かせて増やしなさい』p70より
しかしいくら分散投資していても万事OKというわけにはいきません。
2008年のリーマンショックが最も衝撃的で、なじみのある出来事ではないでしょうか?
このとき世界の株式市場では約60%の下落となりました。
いくら世界中の株式に分散投資していても、世界全体が不況になってしまったのでは下落は避けられません。
こんなときでもマイペースに積み立ていくためにはリスク許容度を把握しておく必要があります。
リスク許容度についてはまたどこかで紹介したいと思います。
それでは、本日はここまでで!
インデックス投資のおすすめ本、個人的5選
どうも、ゆーたです。
現在駆け出しインデックス投資家として、日々勉強していることは以前少し触れたと思います。
勉強した本について書評を書いていこうかと思っていました。
しかし、個別の書評については書いているブロガーさんも多く少しでも差別化を図りたいと思うようになりました。
そこで、インデックス投資の基本である「長期」、「分散」、「低コスト」やそもそもなぜインデックス投資が良いのか、などのキーワードに沿って5冊の本の内容をまとめたものを作成していくことに決めました。
ちなみにその5冊というのはが以下のものになります。
まずは骨太の投資本であるこの2冊
バートン・マルキール著、井出正介訳『ウォール街のランダム・ウォーカー原著第11版』
以下まえがきより抜粋
「個人投資家にとっては、個々の株式を売買したり、プロのファンドマネージャーが運用する投資信託に投資するよりも、ただインデックス・ファンドを買ってじっと持っているほうが、はるかによい結果を生む」
この本ではアクティブ・ファンドに比べたインデックス・ファンドの優位性、プロが支配する市場で個人投資家がいかに勝っていくかを示した本です。
インデックス投資家にとってはバイブル的な一冊となっている非常に有名な本です。
チャールズ・エリス著、鹿毛雄二訳『敗者のゲーム』
以下序文より抜粋
「ポートフォリオには自ら責任を持ち、ウォール街の甘い囁きには気をつけろ」
この本では、投資は投資家の責任で行うもので、運用機関やファンド、市場には責任はないということが唱えられています。
この本もバイブル的な一冊として有名な本です。
あとはインデックス投資ブロガーとして活躍中のお三方の著書であるこの3冊
水瀬ケンイチ著『お金は寝かせて増やしなさい』2017.12
著者はブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」の執筆者です。
ブログ名にもある通り、上記『ウォール街のランダム・ウォーカー』の考えを基に長年インデックス投資について丁寧にまとめてくれています。また、終盤にある執筆者15年の実践記や出口戦略については一読の価値はあるかと思います。
NightWalker著『世界一ラクなお金の増やし方#インデックス投資はじめました』2018.6
著者はブログ「NightWalker's Investment Blog」の執筆者です。
この本の著者はすでにサラリーマンをアーリーリタイアしており他のブロガーとは少し立場が違います。独自の切り口でインデックス投資について記されています。
吊ら男著『庶民のためのズボラ投資』2017.7
著者は「吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)」の執筆者です。
ズボラ投資というネーミングに惹かれます。ズボラというのはまさにインデックス投資の真髄とも言えるかもしれません。普通のサラリーマンの投資との付き合い方やアセットアロケーションの考え方など幅広く記されています。
インデックス投資についての考え方は根底は同じで通ずるものもあれば、それぞれの解釈があったりと読みあわせてみると面白そうです。
これら5冊は今から投資を始める人は一度読んで見るべきだと思います。
インデックス投資は「ほったらかし」で完結出来ると言われています。
しかし投資は自分の大切なお金を元本が保証されていない未来へ回すという行為です。
それを無勉強で行うなんて怖いことは出来なくないですか?
それでも本は読みたくないという方!
これから一緒に勉強していきましょう!
投資についての考えはあくまで個人の見解であることをお忘れなく。
それでは今日はこのあたりで!
理学療法士が考える住宅ローン団体信用生命保険の選び方
どうも、ゆーたです。
本日は、住宅ローン団体信用生命保険(通称「団信」)について、理学療法士目線で思うところを書いてみたいと思います。
まず団信とは、住宅ローンの返済中に不測の事態があった場合に、保険金により残りの住宅ローンを肩代わりしてくれる住宅ローン専用の保険のことです。
これは住宅ローンを組む上ではほとんどの人が入る保険だと思います。
団信は死亡や高度障害になった場合に使える通常の団信、その他三大疾病保障付団信や八大疾病保障付団信など病気の幅を広げた団信もあります。
僕は仕事柄病院勤務ですので、若くして病気や交通事故などで入院し、元の職に戻れないという方も経験しました。
そのため住宅ローンを組む際は、団信について少し考えてみることにしました。
通常の団信は、死亡や高度障害が保険の適応範囲です。
ここでいう高度障害がどのような扱いなのか少し考えてみます。
続いて三大疾病保障付団信についてです。
三大疾病とは、がん・脳卒中・心筋梗塞のことを指し、日本人の死因のうち52%を占めることが分かっています。
ガンはそのうち29%を占めておりかなり高い割合となっています。
団信に話を進めてみると、
三大疾病になったからといって、即ローンが無くなるとは限りません。
よく保険適応を読んでみると、〇〇日間入院することや手術をすること、〇〇日間症状が持続することなど様々です。
ここで注意してもらいたいのが、入院期間についてです。
現在(というか以前から)日本の病院は入院期間を短縮させていく流れになっています。
ちなみに、上で挙げた三大疾病の平均入院日数はガンは19.9日、脳卒中は89.5日、心筋梗塞は20.3日です。
どうでしょう?
みなさんが検討している団信の適応範囲に当てはまっているでしょうか?
少なくとも「入院期間が60日以上」とかが条件になっているのであれば、絶対にそんな期間入院しない(出来ない)ので保険は下りないと思ってもらって良いです。
せっかく上乗せ金利を払って保険を掛けるのに無駄になってしまいます。
また八大疾病保障についても同様です。
そしてよく就業不能状態になったらと記載がありますが、この辺も実際は適応がグレーな場合が多いと思います。
脳卒中になって片手片足が不自由になると、元の職場に復帰できないかもしれません。
しかし保険会社はそのような判断ではなく、残った片手片足で働けるのであれば、集票不能状態とはならないとされます。
このあたりも加味して住宅ローンは選んでいく必要があるかと思います。
金利が最低水準になってきている現代では団信が決め手なることもあるかと思います。
その時に、三大疾病や八大疾病について少し調べて保険の適応範囲と自分が考える保障内容の間にかい離がないか確認することは非常に大切なことだと思います。
それでは今日はこのあたりで!
書評『マンガーの投資術』著デビッド・クラーク
どうも、ゆーたです。
本日は投資を始めた方であれば一度は聞いたことがある「ウォーレン・バフェット」。
その右腕である「チャーリー・マンガー」の金言集を紹介します。
マンガーはバフェットが率いる投資ファンド「バークシャー・ハザウェイ」の筆頭副会長です。
この本はいわゆる投資の方法論を記したものではありません。
マンガーの考えに触れることが出来る本になっています。
特に勉強になったのは「投資で成功する考え方」の章です。
その中でも一つだけ紹介します。
『「手っ取り早く金持ちになりたい」という欲望は非常に危険である。』
投資をするにあたって当然の心持ですが、マンガーの言葉には重みがあります。
長期的な価値に投資をするという考えはとても勉強になります。
少し脱線してしまいますが、日用品や家電など日々買いたいと思う物欲は少なからず誰でもあるかと思います。
そこで「物欲を感じるまま買ってしまうのか」、「少し思いとどまり価値を想像するのか」で、無駄遣いは減ると思います。
僕は、数万円の買い物をする場合は一晩寝てから最終的に買うかどうかを決めるようにしています。
一晩寝ると案外「要らないんじゃないかな」と思っているものが多いです。
話を戻すと、マンガーの言葉からも分かるように、目の前の価格変動に一喜一憂することなく長期的な価値を見出していく考え方は投資だけでなく普段の生活にも通ずる素晴らしい考え方だと思います。
よくある例え話で、「目の前の1000円より10年後の10000円ならどちらを選ぶ?」みたいなものがあります。
インデックス投資家は10年後の10000円を目指して、気長に投資生活を楽しみましょう。
それでは今日はこのあたりで!
マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉 富の追求、ビジネス、処世について ( )
- 作者: デビッド・クラーク,山崎元,林康史,石川由美子
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- メディア: 単行本
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マンガーの投資術 バークシャー・ハザウェイ副会長チャーリー・マンガーの珠玉の言葉ーー富の追求、ビジネス、処世について [ デビッド・クラーク ]
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書評『世界一ラクなお金の増やし方♯インデックス投資はじめました』著NightWalker
どうも、ゆーたです。
今回は『世界一ラクなお金の増やし方♯インデックス投資はじめました』著NightWalkerについてです。
著者はインデックス投資のブロガーであるNightWalkerさんです。
この本を読むまでは恥ずかしながらこの方を存じあげなかったです。
よくよく調べるとかなり前から投資に取り組んでおられて経験豊富な個人投資家なんだなという印象です。
本自体はインデックス投資における基本的な事項について丁寧に書いてくれています。
またサラリーマンとインデックスの相性の良さは身を持って体現してくれているので世の中のサラリーマン投資家は読んで損は無い本だと思います。
サラリーマンがプロの投資家に勝つために以下の考え方が重要であると述べられています。
①プロに比べて長い目でみて利益を育てることが出来る。
個人投資家は投資をしてすぐに儲けが出る方法は向かないです。
むしろ上記は投資ではなく「投機」と言われています。
反対にプロ投資家は10〜20年でゆっくり資産を育てるなんて悠長なことは言ってられません。
その点がプロとサラリーマンの違いとも言えます。
②毎月一定の収入(給与所得)が入ってくる。
投資の流れが出来てしまえば自動的に積立されていきます。
この流れを作ることが最も重要です。
さらに憧れのアーリーリタイアもされておりその辺りの流れも書いてくれています。
しかし、アーリーリタイアについてはそれぞれの背景(投資額や期待リターン、退職金など)が違うのでそのまま当てはめることは出来ないなーという印象です。
そして個人投資家が見逃しがちな投資のリスクについてしっかりと記載されています。
自分のリスク許容度を保有資産の比率で考えるという方法はポートフォリオを考える上でとても参考になりました。
投資に興味があるサラリーマンの方などは一度読んで見るべし、といった感じです。
それでは今日はこのあたりで!
世界一ラクなお金の増やし方 #インデックス投資はじめました [ NightWalker ]
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- 価格: 1,512円
本ブログの方針
どうも、ゆーたです。
前回はひとまず自己紹介を兼ねて開設に至った経緯を書きました。
今回は、本ブログの方針(今のところですが…)をお伝えしておきます。
今僕がやっていることは以下になります。
・統計学を偉大な先輩から学びつつ、臨床の傍ら栄養やサルコペニアについて研究し、学会発表(・論文執筆)を行っている
・3級FP資格を取るために勉強している
・手取り収入を増やすための方策を学んでいる
・マイホームを買って住宅ローンと格闘している
・どっぷり楽天経済圏にはまっている
・マイルドなミニマリストとして生活している
・独学(書籍、YOUTUBE等)でインデックス投資を始めている(つみたてNISA、ideco)
こんなところです。
理学療法士として、またファイナンシャルプランナーを目指している者として、読者の皆さまに何か還元できるような記事を書いていきたいと思います。
ブログはド素人でつたない部分もあるかと思いますが何卒よろしくお願いします。
それでは今回はここまでで。