書評『私の財産告白』著本多静六
どうも、ゆーたです。
今回は書評『私の財産告白』です。
著者の本多静六さんは1866年(慶応2)年生まれ、1892(明治25)年に現在の東大農学部助教授となり、1952年(昭和24)年の逝去まで独自の投資法や貯蓄論を実践し大きな財を築いた人です。
まずはこの本のタイトル『財産告白』という点に惹かれ読むことにしました。
文庫本となっており価格も安いので即購入しました。
内容としては、本多さんの生い立ちや独自の投資理論や貯蓄法などです。
その中から『本多式「四分の一」貯金』を紹介します。
まず本の中でこのように紹介されています。
「あらゆる通常収入は、それが入ったとき、天引き四分の一を貯金してしまう。さらに臨時収入は全部貯金して、通常収入増加の基に繰り込む」『私の財産告白』p20
要するに、
収入の25%は貯金しなさい。
臨時収入(ボーナス)などはすべて貯金しなさい、ということです。
自分の家計に置き換えてみてください。
25%貯金出来ていますか?
また、この方法を達成することは決して楽ではないかもしれません。
実際本多さんも倹約生活をしていたと話しています。
そしてその倹約生活について妻に対してこのように伝えてます。
「いまの苦しさは、苦しいのを逃れるための苦しさだから、しばらく我慢してくれ」『私の財産告白』p22
このあと貯金を使い投資する、収入を得るのサイクルができ、莫大な富を築くことになります。
貯金を「雪達磨の芯」を作ると表現しています。
一度雪達磨の芯を作ってしまえばあとはそれを坂から落とすだけで勝手に大きくなっていくとのことです。
まさに、お金がお金を作る仕組みということです。
こんな時代からこの考え方に辿り着き、成功しているとは驚きです。
本多さんの爪の垢を煎じて飲むくらいにしていきたいですね。
それでは今回はこのあたりで。